生理を遅らせるにはどうしたらいいですか?
生理というのは、卵巣から分泌されている2種類のホルモン(卵胞ホルモンと黄体ホルモン)が、妊娠が成立しなかった場合に急激に減少し、この結果子宮内膜が剥奪して出血するようになる、という現象のことをいいます。
しかし、妊娠が成立した場合にはこの2種類のホルモンが持続して卵巣から分泌されるようになるため、生理が起こらなくなります。したがって、生理の数日前からこの2種類のホルモンを補充してやればいいわけです。これに用いる薬剤が卵胞ホルモンと黄体ホルモンの合剤、すなわちピルということになります。予定生理の3〜5日前からピルの服用を開始すれば、ピルを飲んでいる間は生理を止めておくことができます。そして、ピルの服用を中止すると、約2〜4日後には通常通りの生理が起こるようになります。 ただし、ピルは病院で処方してもらわないと入手できません。2)の「ピルの効能と副作用」も参考にして下さい。

ピルの効能と副作用について
ピルを服用するということは、簡単にいうと、
● 排卵後から生理が来るまでの状態
● 妊娠している時と同じ状態を作り出すこと
と同じことを意味します。これを利用すると、以下のような治療に使うことができます。

[1]ホルモンバランスが崩れているために不正出血を起こしている時
[2]予定生理をずらしたい時
[3]生理不順の時、生理が来ないので生理を起こしたい時
[4]生理痛がひどい時(子宮内膜症を含む)
[5]月経前緊張症に対して
[6]避妊をしたい時

ピルの副作用については、[1]肝機能障害、[2]心臓・血管系に対する影響、[3]喫煙(非喫煙者よりも[1]の障害が発生しやすいといわれているため、ピルを服用するなら禁煙をしないという意味で)[4]浮腫・体重増加、[5]乳腺肥大、[6]性欲減退、[7]子宮筋腫への影響、[8]カンジダへの影響、[9]糖尿病が悪化する、これらの症状が考えられます。

ホルモンバランスを崩すってどういうことですか?
卵巣から分泌されている2種類のホルモン(卵胞ホルモンと黄体ホルモン)は、子宮内膜を増殖させ受精卵の発育に適した環境を整える働きをもっています。妊娠が成立しなかった場合に、これらのホルモンの分泌量が急激に減少し、子宮内膜が剥奪して出血するようになる、という現象が先述の「生理になる」ということです。
しかし、精神的または肉体的なストレスがあると、脳内の間脳という部分に影響し、ここから分泌されている、これら2種類のホルモンの分泌量に変化を来すことになります。これがつまり「ホルモンのバランスが崩れている」状態ですが、2種類のホルモンのどちらが不足しても子宮内膜の剥脱を招いて出血を起こす可能性があります。精神的ストレス等が不正出血を起こす原因となるのはこういう理由からです。
「ホルモンバランスが崩れている」場合の治療方法ですが、根本は排卵をきちんとさせることにあるので、そのために排卵誘発剤を使ったりもします。もちろん、未婚であるとか若年である等の個人的背景を考慮して、注射でリズムをつける方法や、ピルを服用する方法なども選択できます。また、ストレスとなる原因に心当たりがある場合には、それを改善し、自然に経過を見るというのも一つの方法です。

生理が不順なのですが心配ないでしょうか?
一番問題となるのは、排卵があるかないかということでしょう。排卵の有無を自分で知るためには基礎体温表をつけることが最も簡易な方法です。基礎体温についてはこちらをクリックしてください。
3カ月以上生理が来ないことが頻繁にある場合は、放置すると将来妊娠するのに差し障りがあることが考えられるので、生理を起こすことを考えた方がいいでしょう。生理を起こすためには、内服や注射によるホルモン投与が一般的ですので、一度受診してみましょう。

妊娠が最も早くわかるのはいつ頃?
尿検査による妊娠判断が一般的です。基礎体温や経膣式超音波断層法でもかなり早期に妊娠を判断することが可能ですが、早い時期に確実に妊娠を判断するとなると尿検査による妊娠判定が最も確実といえます。