生理の量が多い、生理のときに血の固まりが出る

今回だけということであれば、ホルモンのバランスが崩れたことによるものでしょう。精神的あるいは肉体的なストレス、体調不良、夏バテなどが原因で起こることが多いものなので、心当たりとなる原因があれば、それに注意することで問題は解決します。

毎回出血の量が多いという場合には、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮内膜増殖症などの疾患が考えられます。また、出血量が多くなれば鉄欠乏症の貧血を起こすことも多いので、受診しておくことをおすすめします。

血の固まりが出るという場合ですが、これは必ずしも出血量が多いということとはイコールではありません。むしろ子宮膣内に血液がとどまっている時間に関係があるものです。とどまっている時間が長いほど血液の固まりになりやすいということですが、生理の量が多くなることによっても血の固まりは出てきます。


生理の量が少ない、日にちが短い

こういった症状の場合は生理の周期が順調であるかどうかによっても、多少違ってきます。
ほぼ狂うことなく生理が来るのであれば、量が少なめでも気にしなくてもいいでしょう。

生理も不順で、量も少ないということであれば、無排卵月経であることが多いので、まず、基礎体温をつけてみるのがいいでしょう。基礎体温を測定してみて、低温期を高温期がある程度わかれていて、高温期間がおおよそ2週間程度あれば心配はいりません。しかし、高温期が短い、高温期がないという場合はやはり無排卵の可能性があります。基礎体温をつけてみて、無排卵かな?と思ったら受診してみてください。


生理が止まらない
最も多いケースはホルモンバランスの乱れからくるものでしょう。体調不良、ストレスからくるものがほとんどですので、まずはその原因を除去できるように考慮することが大切でしょう。ホルモンバランスが崩れたための出血に関しては、止血剤を投与してみるのが普通ですが、これだけでは止血できない場合も多くホルモン剤を投与することも多々あります。
この他、膣炎による出血や子宮筋腫、子宮頸管ポリープなどによる出血も考えられますが、この場合はむしろ不正出血として自覚される方が多いようですので、次の「生理日以外に時々不正出血がある」の項をご参照ください。 そしてもう一つ忘れてはいけないのが、流産もしくは切迫流産による出血という場合です。妊娠をしたのに初期で流産に至る場合には、このような形で自覚されることが往々にしてあります。流産による出血の場合には子宮内掻爬をしないと止血しないことが多いので、産婦人科できちんと処置をしてもらう必要があります。
流産ではなく切迫流産による不正出血の場合には、適切な治療によって妊娠を持続することも可能です。いづれにしても妊娠している可能性があるかも…という場合には市販の妊娠検査薬で判定してみるか、産婦人科を受診してみた方が良いでしょう。

生理以外に時々不正出血がある

この場合で一番多いのは、ホルモンバランスの崩れが原因となる場合です。この他には以下のような原因が考えられます。

[1] 膣炎による出血…膣炎というのは膣の中に細菌などが侵入したために起こる炎症のことです。膣炎が起こるとびらん(子宮腔の入り口のところ)から出血しやすくなります。したがってこの場合は膣炎の治療が主体となり、抗生物質入り膣錠を用いるか、抗生剤の内服を行ないます。

[2]子宮筋腫による出血…子宮筋腫では、筋腫分娩というケースが多いようです。これは、筋腫のコブが子宮腔内から膣の方に向かって落ちてきたもので、小さなものでは膣式に切除することも可能ですが、大きなものでは子宮を全摘する場合もあります。また、このケースでは、出血が時々あるというよりは出血が多くて止まらないという場合が多いようです。

[3]子宮頸管ポリープ…これも不正出血の原因としては比較的頻繁に見られるものですが、たいていの場合は外来で簡単に切除できます。

[4]子宮癌…子宮癌で出血してくる場合には、かなり進行していることが多いので、注意が必要です。しかし、きちんと年1回の子宮癌検診を受けていれば、たとえ不正出血があったとしても進行癌の危険は少ないものです。30歳を過ぎたら、年に1度は子宮癌検診を受けるようにしましょう。


中間期(生理と生理の中間)に出血する
このケースで一番多いのは排卵期出血でしょう。排卵期には卵巣から放出されるホルモン(エストロゲン)が一時的に減少し、子宮内膜から少量の出血が起こる場合があります。また、排卵という現象自体が、卵が卵巣の表面を破って出てくるものであるため、この時に起こる出血が卵管、子宮を伝って流れ出てくるとも言われており、排卵期に少量の出血が見られるのは不思議なことではありません。排卵期の出血量はそれほど多くなく、たいがいは2〜3日間で止まってしまうのが普通です。生理の周期が順調な人であれば、次の予定生理の約2週間前ごろに少量の出血があった場合は、まず排卵期出血と考えていいと思います。

予定生理の頃に少量出血しただけで止まってしまった

この場合は、妊娠の可能性があるかどうかが一番問題となります。 可能性がある場合には、まず市販の検査薬でテストし、反応が出たなら病院を受診するようにして下さい。
可能性がない場合には、排卵が起こらなかったか、もしくは排卵が遅れて起こった場合、あるいは何らかの疾患がある場合などが考えられます。この場合は以下の記載を参考にして下さい。

ホルモンバランスを崩すってどういうことですか。
生理日以外に時々不正出血がある
生理が止まってしまった

ところで、なぜ妊娠すると予定生理の頃にちょっとだけ出血するのでしょうか。
俗に、妊娠生理とか着床時出血などといわれていますが、これは受精卵が子宮内膜に着床するために起こるものだと考えられています。通常、受精というのは、排卵直後に卵管内で起こりますが、受精をすると受精卵はゆっくりと卵管の中を移動して子宮の中にたどり着きます。そのあと、子宮内膜の中へ数日間かけて徐々に潜り込み、受精後およそ12日後には子宮内膜の中へ落ち着きます。この、子宮内膜の中へ潜り込む時に少量の出血を起こすことがあり、これがほぼ予定生理の頃の出血となって出てくるのです。


生理が止まってしまった

これは妊娠の可能性がある場合は論外ですので、妊娠の可能性がない場合についてお話します。
第一に考えられるのは、排卵が起こらなくなってしまったという場合です。無排卵になると、不正出血をちょくちょく起こすか、あるいは生理を含めまったく出血が起こらないようになります。排卵が起こらなくなる原因はいろいろありますが、やはりストレスが第一の原因でしょう。

次に、更年期による場合ですが、更年期症状が伴う場合が多いので比較的判断は容易と思われます。代表的な更年期症状を次に挙げておきます。
顔のほてり、のぼせ感、動悸、冷え性、頭痛、肩や首のこり、めまい、不眠、ヒステリー、腰痛、関節痛など


性行為の後に出血した
処女であれば性行為時に出血することがあるのは周知のことだと思います。(処女だからといって必ず出血するとは限りませんが)初めての性行為で出血する場合は、たいてい処女膜の破綻によるものであり、翌日には止血する場合がほとんどでしょう。それ以上出血が続く場合は、
(1)膣壁のどこかにキズができていて、そこから出血している
(2)びらん(子宮腔の入り口のところ)をペニスでこすったために出血している
のどちらかである場合が考えられます。また、子宮癌の可能性も完全には否定できません。いずれにしてもこのような出血が長引く場合は、やはり産婦人科で診察を受けることをおすすめします。